[2023]子供の衰弱(5歳未満,全体比,世界各国)のデータ一覧とグラフ(年間)

子供の衰弱とは、5歳未満の子供たちが世界中で健康状態が悪くなる現象を指します。栄養不足や感染症などが原因で、身体が十分な成長や発達を遂げられず、弱ってしまう状態です。この問題は特に発展途上国で顕著であり、将来の健康や生活に悪影響を及ぼす可能性が高まります。子供の衰弱を減少させるためには、適切な栄養摂取や予防接種、衛生環境の改善が重要です。国際的な取り組みも行われています。

データ総合

グラフ

プレビューでG7を選択すると各国のデータが1991年から2018年まで全データを散布図で表示できます。G7の中で現在、子供の衰弱が最大となっているのは日本の2.3%です。最も古い2010年では2.3%となっていました。最新の伸び率を計算すると0%程となります。一方、G7で全体の平均は1991年では0.5%でしたが、2018年では0.1%となっています。平均の伸び率を各年で計算すると、最も古い1991年の次の年は0%であり、現在は-66.6%に変化しています。（数値はすべて有効数字3桁）

同様に、G20を選択すると各国のデータが1987年から2021年まで全データを散布図で表せます。G20で現在2020年の子供の衰弱は最大がインドの18.7%です。インドは1989年のデータは8.1%でした。現在の伸び率を計算すると8.1%となります。一方、G20全体で1987年の平均は4.8%でしたが、現在は1.7%となっています。各年の平均の伸び率を計算すると、1987年の翌年は27.1%ですが、現在は-72.6%と計算されます。

次に、世界各国を選択すると各国のデータを各年ごとに棒グラフで表示できます。見やすくするため、それぞれの年で値が高い順に7ヵ国の国だけを表示し、また、グラフ化の期間も限定しています。記録がある国だけで平均値などを計算すると、例えば2021年はデータの数は17となっています。そうして、各国の子供の衰弱を平均すると1983年は5.5%でした。現在は一国当りの平均が5.94%となっています。同様に中央値を計算すると1983年は5.5%、現在は6.3%になっています。また、各年の平均の伸び率を計算すると、1983年の次は175%でしたが、現在は7.83%になっています。

これまでの傾向

子供の衰弱は、特に途上国の貧困地域で一般的な問題です。傾向として、主な原因は栄養不良、感染症、衛生不足です。これにより、子供たちは身体的に衰弱し、免疫力が低下し病気にかかりやすく、学業成績や生活の質に悪影響を及ぼします。問題点として、衰弱は子供の成長と発達に悪影響を及ぼし、長期的な健康リスクを増加させます。貧困層の子供たちに影響が大きく、社会的不平等を助長します。解決策としては、栄養改善、感染症対策、衛生環境の改善、貧困削減、健康ケアへのアクセス向上が必要です。国際的な支援と協力も重要で、持続可能な開発目標（SDGs）の達成が衰弱の克服に向けた鍵です。

これからの予想

子供の衰弱への対策は進展していますが、今後の展望にはいくつかの要因が影響します。一方で、国際社会が栄養改善、感染症対策、衛生状態の改善、貧困削減に注力することで、衰弱の削減が期待されます。また、持続可能な開発目標（SDGs）の重要性が認識され、取り組みが強化されるでしょう。 しかし、気候変動や疫病の影響が懸念され、新たな課題も浮かび上がっています。特に緊急の健康危機が衰弱の増加につながる可能性があります。 今後は、国際協力、政府の取り組み、地域社会の関与が不可欠です。栄養改善、感染症対策、衛生状態の改善、教育の促進が重要で、持続可能な衰弱削減に向けた努力が継続的に必要です。未来において、子供たちの健康と発育を支えるための取り組みが大切です。

データ参照元

世界銀行から各国の人口のデータをCSV, XML, EXCEL形式から選択して世界の全データが一度にダウンロードできます[1]。この記事のはこのサイトのデータを基にグラフや表を描画しています。ライセンスはCC BY 4.0で比較的自由に利用できます。データの参考元は以下のようにUNICEFなどのデータを参照しています。

UNICEF, WHO, World Bank: Joint child Malnutrition Estimates ( JME ). Aggregation is based on UNICEF, WHO, and the World Bank harmonized dataset ( adjusted, comparable data ) and methodology.[1]

栄養不良の子供たちは感染症に対する抵抗力が低く、下痢性疾患や呼吸器感染症などの一般的な小児疾患で死亡する可能性が高くなります。頻繁な病気は生き残った人々の栄養状態を奪い、彼らを病気の再発と成長の鈍化という悪循環に閉じ込めます（ユニセフ）。推定値は全国調査データからのものです。軽度の低体重でも死亡リスクが高まり、子供の認知発達が阻害されます。そして、栄養失調の女性は低出生体重児を産む可能性が高いため、この問題は世代を超えて存続します。発育阻害、つまり年齢の平均身長を下回っていることは、多面的な貧困の代用として、また栄養失調の長期的な変化の指標としてよく使用されます。

引用

[1] The World Bank – Prevalence of wasting, weight for height (% of children under 5)

ライセンス

CC BY 4.0

まとめ(最新データ)

子供の衰弱(2021)

南スーダン:22.7%, インド:18.7%, イエメン:16.4%, スーダン:16.3%, モーリシャス:15.7%, スリランカ:15.1%, エリトリア:14.6%, ソマリア:14.3%, パプアニューギニア:14.1%, ネパール:12%, ニジェール:11.5%, シリア:11.5%, コモロ:11.2%, ブルキナファソ:10.6%, ジブチ:10.6%, インドネシア:10.2%, リビア:10.2%, チャド:10.2%, モーリタニア:10.1%, バングラデシュ:9.8%, マレーシア:9.7%, カンボジア:9.6%, エジプト:9.5%, マリ:9.3%, オマーン:9.3%, ギニア:9.2%, モルディブ:9.1%, ラオス:9%, ソロモン諸島:8.5%, コートジボワール:8.4%, 東ティモール:8.3%, コンゴ:8.2%, ウクライナ:8.2%, セネガル:8.1%, タイ:7.7%, ミャンマー:7.4%, ボツワナ:7.3%, マダガスカル:7.2%, ナミビア:7.1%, パキスタン:7.1%, ケニア:7%, カーボベルデ:6.9%, 世界:6.81%, バルバドス:6.8%, エチオピア:6.8%, ガーナ:6.8%, フィリピン:6.8%, バーレーン:6.6%, ガイアナ:6.5%, ナイジェリア:6.5%, コンゴ民主共和国:6.4%, トリニダード・トバゴ:6.4%, シエラレオネ:6.3%, ブルガリア:5.9%, ブータン:5.9%, ブルンジ:5.7%, トーゴ:5.7%, タジキスタン:5.6%, スリナム:5.5%, 中央アフリカ共和国:5.4%, アフガニスタン:5.1%, ガンビア:5.1%, ギニアビサウ:5.1%, ベナン:5%, アンゴラ:4.9%, リトアニア:4.8%, ベトナム:4.7%, バヌアツ:4.7%, チェコ:4.6%, フィジー:4.6%, アルメニア:4.4%, サウジアラビア:4.4%, カメルーン:4.3%, イラン:4.3%, セーシェル:4.3%, ザンビア:4.2%, サントメ・プリンシペ:4.1%, トルクメニスタン:4.1%, ベネズエラ:4.1%, モザンビーク:3.9%, 南アフリカ:3.8%, エクアドル:3.7%, ハイチ:3.7%, セントルシア:3.7%, シンガポール:3.6%, ウガンダ:3.6%, キリバス:3.5%, マーシャル諸島:3.5%, ルーマニア:3.5%, ガボン:3.4%, リベリア:3.4%, 北マケドニア:3.4%, ロシア:3.3%, アゼルバイジャン:3.2%, ジャマイカ:3.2%, ブラジル:3.1%, 赤道ギニア:3.1%, カザフスタン:3.1%, サモア:3.1%, イラク:3%, ブルネイ:2.9%, ジンバブエ:2.9%, ツバル:2.8%, アルジェリア:2.7%, マラウイ:2.6%, セルビア:2.6%, 北朝鮮:2.5%, ウズベキスタン:2.4%, ボスニア・ヘルツェゴビナ:2.3%, 日本:2.3%, クウェート:2.3%, モロッコ:2.3%, ベラルーシ:2.2%, ドミニカ共和国:2.2%, モンテネグロ:2.2%, ニカラグア:2.2%, レソト:2.1%, カタール:2.1%, エルサルバドル:2.1%, チュニジア:2.1%, ボリビア:2%, キューバ:2%, キルギス:2%, エスワティニ:2%, 中国:1.9%, ホンジュラス:1.9%, モルドバ:1.9%, ベリーズ:1.8%, コスタリカ:1.8%, アルゼンチン:1.7%, メキシコ:1.7%, トルコ:1.7%, タンザニア:1.7%, アルバニア:1.6%, コロンビア:1.6%, ラトビア:1.6%, エストニア:1.5%, レバノン:1.4%, ウルグアイ:1.4%, ヨルダン西岸地区とガザ地区:1.3%, タークス・カイコス諸島:1.2%, パナマ:1.1%, ポルトガル:1.1%, ルワンダ:1.1%, トンガ:1.1%, オランダ:1%, ナウル:1%, パラグアイ:1%, モンゴル:0.9%, ポーランド:0.9%, グアテマラ:0.8%, ギリシャ:0.7%, ジョージア:0.6%, ヨルダン:0.6%, ベルギー:0.4%, ドイツ:0.4%, ペルー:0.4%, チリ:0.3%, イギリス:0.3%, オーストラリア:0.2%, 韓国:0.2%, アメリカ:0.1%

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