[2023]重度の衰弱(5歳未満,男児,全体比,世界各国)のデータ一覧とグラフ(年間)

重度の衰弱とは、主に5歳未満の男児を対象にした統計的な指標で、体重が年齢に比べて極端に低く、栄養不足や健康の問題が深刻な状態を指します。この現象は世界中で見られ、子供たちの成長や発達に影響を及ぼし、将来の健康や能力に悪影響を及ぼす可能性があります。

データ総合

グラフ

プレビューでG7を選択すると各国のデータが1991年から2010年まで全データを散布図で表示できます。G7の中で現在、重度の衰弱が最大となっているのはドイツの0.3%です。最も古い2004年では0.3%となっていました。最新の伸び率を計算すると0%程となります。一方、G7で全体の平均は1991年では0.1%でしたが、2010年では0.15%となっています。平均の伸び率を各年で計算すると、最も古い1991年の次の年は100%であり、現在は50%に変化しています。（数値はすべて有効数字3桁）

同様に、G20を選択すると各国のデータが1988年から2021年まで全データを散布図で表せます。G20で現在2020年の重度の衰弱は最大がインドの8%です。インドは2006年のデータは56.9%でした。現在の伸び率を計算すると56.9%となります。一方、G20全体で1988年の平均は2.1%でしたが、現在は0.6%となっています。各年の平均の伸び率を計算すると、1988年の翌年は-42.8%ですが、現在は-85.3%と計算されます。

次に、世界各国を選択すると各国のデータを各年ごとに棒グラフで表示できます。見やすくするため、それぞれの年で値が高い順に7ヵ国の国だけを表示し、また、グラフ化の期間も限定しています。記録がある国だけで平均値などを計算すると、例えば2021年はデータの数は15となっています。そうして、各国の重度の衰弱を平均すると1986年は3.3%でした。現在は一国当りの平均が1.74%となっています。同様に中央値を計算すると1986年は3.3%、現在は2.1%になっています。また、各年の平均の伸び率を計算すると、1986年の次は-60.6%でしたが、現在は10.8%になっています。

これまでの傾向

5歳未満の男児の重度の衰弱に関する主な傾向と問題点は以下です： 栄養不足：男児が栄養不足に陥り、体重が年齢に対して極端に低いことが問題です。これは成長に悪影響を及ぼし、将来の健康に悪影響を及ぼします。 貧困とアクセス：貧困地域では、食品や健康ケアへのアクセスが不足し、男児の栄養不良が増加しています。 感染症リスク：栄養不足の男児は感染症に対する免疫力が低下し、感染症にかかりやすく、治療が難しくなります。 文化的偏見：一部の社会では男児が優遇され、女児に比べて栄養提供が不足することがあります。 教育と意識向上：親やコミュニティへの栄養知識の普及と意識向上が不可欠で、男児の栄養改善に寄与します。 これらの問題に対処するためには、貧困削減、食糧安全保障の強化、健康ケアへのアクセス向上、栄養教育の普及などの取り組みが必要です。男児の栄養改善は、社会的、経済的な要因と共に緊密に関連しています。

これからの予想

貧困削減の必要性：経済的格差の縮小と貧困層への支援が重要です。経済的安定がなければ、男児の栄養状態が改善しづらいでしょう。 栄養教育と意識向上：親やコミュニティに対する栄養教育プログラムが増え、栄養意識の向上が期待されます。 健康ケアへのアクセス向上：医療サービスへのアクセスの改善が男児の健康状態を向上させ、栄養不良の早期発見と治療につながります。 持続可能な開発目標：国際的な取り組みとして、持続可能な開発目標において栄養改善にフォーカスしたプロジェクトが増えるでしょう。 技術とイノベーション：新しい栄養補助食品や医療技術の開発が進み、男児の栄養改善に寄与する可能性があります。 男児の栄養改善は、経済的・社会的要因と連動しており、継続的な国際的な協力と政策の改善が必要です。また、性別平等を促進し、男児と女児の両方の健康を支える取り組みが不可欠です。

データ参照元

世界銀行から各国の人口のデータをCSV, XML, EXCEL形式から選択して世界の全データが一度にダウンロードできます[1]。この記事のはこのサイトのデータを基にグラフや表を描画しています。ライセンスはCC BY 4.0で比較的自由に利用できます。データの参考元は以下のようにUNICEFなどのデータを参照しています。

UNICEF, WHO, World Bank: Joint child Malnutrition Estimates ( JME ). Aggregation is based on UNICEF, WHO, and the World Bank harmonized dataset ( adjusted, comparable data ) and methodology.[1]

栄養不良の子供たちは感染症に対する抵抗力が低く、下痢性疾患や呼吸器感染症などの一般的な小児疾患で死亡する可能性が高くなります。頻繁な病気は生き残った人々の栄養状態を奪い、彼らを病気の再発と成長の鈍化という悪循環に閉じ込めます（ユニセフ）。推定値は全国調査データからのものです。軽度の低体重でも死亡リスクが高まり、子供の認知発達が阻害されます。そして、栄養失調の女性は低出生体重児を産む可能性が高いため、この問題は世代を超えて存続します。発育阻害、つまり年齢の平均身長を下回っていることは、多面的な貧困の代用として、また栄養失調の長期的な変化の指標としてよく使用されます。

引用

[1] The World Bank – Prevalence of severe wasting, weight for height, male (% of children under 5)

ライセンス

CC BY 4.0

まとめ(最新データ)

重度の衰弱(2021)

南スーダン:11.7%, インド:8%, パプアニューギニア:5.9%, シリア:5.9%, イエメン:5.9%, リビア:5.6%, マレーシア:5.6%, サウジアラビア:5.1%, スーダン:5.1%, エジプト:4.8%, エリトリア:4.7%, ソマリア:4.6%, コモロ:4.2%, ナミビア:4%, インドネシア:3.9%, ウクライナ:3.9%, ギニア:3.7%, ソロモン諸島:3.7%, ジブチ:3.3%, スリランカ:3.3%, ネパール:3.3%, ラオス:3.2%, コンゴ:3.1%, コートジボワール:3%, ブルキナファソ:2.8%, ニジェール:2.8%, タイ:2.8%, カンボジア:2.7%, パキスタン:2.7%, バングラデシュ:2.5%, ボツワナ:2.5%, マリ:2.5%, シエラレオネ:2.3%, バルバドス:2.2%, ブータン:2.2%, モルディブ:2.2%, チャド:2.2%, コンゴ民主共和国:2.1%, モーリタニア:2.1%, タジキスタン:2.1%, マダガスカル:2%, オマーン:2%, トリニダード・トバゴ:2%, ナイジェリア:1.9%, バヌアツ:1.9%, ボスニア・ヘルツェゴビナ:1.8%, 中央アフリカ共和国:1.8%, エクアドル:1.8%, ガイアナ:1.8%, 東ティモール:1.8%, アフガニスタン:1.7%, フィリピン:1.7%, サントメ・プリンシペ:1.7%, アルメニア:1.6%, カメルーン:1.6%, エチオピア:1.6%, ツバル:1.6%, ザンビア:1.6%, アルジェリア:1.5%, ミャンマー:1.5%, スリナム:1.5%, アゼルバイジャン:1.4%, キリバス:1.4%, セネガル:1.4%, サモア:1.4%, アンゴラ:1.3%, ベナン:1.3%, ガーナ:1.3%, セーシェル:1.3%, トーゴ:1.3%, トルクメニスタン:1.3%, ウズベキスタン:1.3%, ブルンジ:1.2%, チェコ:1.2%, フィジー:1.2%, ギニアビサウ:1.2%, ベトナム:1.2%, ブルガリア:1.1%, ボリビア:1.1%, 赤道ギニア:1.1%, ハイチ:1.1%, イラン:1.1%, イラク:1.1%, ジャマイカ:1.1%, カザフスタン:1.1%, ケニア:1.1%, モザンビーク:1.1%, セントルシア:1%, ガボン:0.9%, モロッコ:0.9%, マーシャル諸島:0.9%, ニカラグア:0.9%, チュニジア:0.9%, ウガンダ:0.9%, 中国:0.8%, クウェート:0.8%, レソト:0.8%, モンテネグロ:0.8%, マラウイ:0.8%, キルギス:0.7%, ヨルダン西岸地区とガザ地区:0.7%, セルビア:0.7%, トンガ:0.7%, 南アフリカ:0.7%, アルゼンチン:0.6%, ベラルーシ:0.6%, ベリーズ:0.6%, キューバ:0.6%, ドミニカ共和国:0.6%, リベリア:0.6%, メキシコ:0.6%, ルーマニア:0.6%, ロシア:0.6%, ホンジュラス:0.5%, モルドバ:0.5%, 北マケドニア:0.5%, ナウル:0.5%, 北朝鮮:0.5%, パラグアイ:0.5%, シンガポール:0.5%, エルサルバドル:0.5%, エスワティニ:0.5%, トルコ:0.5%, アルバニア:0.4%, ブルネイ:0.4%, ガンビア:0.4%, タンザニア:0.4%, ジンバブエ:0.4%, ブラジル:0.3%, コロンビア:0.3%, ドイツ:0.3%, グアテマラ:0.3%, 日本:0.3%, モンゴル:0.3%, ウルグアイ:0.3%, オランダ:0.2%, パナマ:0.2%, コスタリカ:0.1%, 韓国:0.1%, レバノン:0.1%, ペルー:0.1%, タークス・カイコス諸島:0.1%, エストニア:0%, ジョージア:0%, ヨルダン:0%, ルワンダ:0%, アメリカ:0%

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