全人口(65歳以上)とは、世界各国における65歳から以上の高齢者の総数を指します。この年齢層の人口が増加する現象は「高齢化」と呼ばれ、近年では多くの国で見られています。高齢化は医療技術の進歩や生活水準の向上により、長寿命化が進んだ結果です。 高齢化の影響は複数あります。一つは、医療費や社会保障などの公共サービスの需要が増加することです。また、労働力人口が減少し、労働市場において人材不足が生じる可能性があります。さらに、家族構造の変化により、高齢者の介護や支援を担う家族の負担も増えるかもしれません。 高齢化に対処するために、政府や地域社会は高齢者の福祉を向上させるための政策やサービスを展開し、持続可能な社会を築くための取り組みが行われています。
データ総合
グラフ
プレビューでG7を選択すると各国のデータが1960年から2021年まで全データを散布図で表示できます。G7の中で現在、全人口が最大となっているのはアメリカの5540万人です。最も古い1960年では1670万人となっていました。逆に、最小となっているのはカナダの709万人です。最も古い1960年では138万人となっていました。一方、G7で全体の平均を計算すると、1960年では689万人でしたが、2021年では2280万人となっています。(数値はすべて有効数字3桁)

同様に、G20を選択すると各国のデータが1960年から2021年まで全データを散布図で表しています。G20で現在2021年の全人口は最大となるのは中国の1.86億人です。中国は1960年のデータは4.48でした。最小となるのはサウジアラビアの93.5万人です。サウジアラビアは1960年のデータは8.35でした。同様に、G20全体で1960年の平均は560万人であり、現在は2860万人となっています。

次に、世界各国を選択すると各国のデータを各年ごとに棒グラフで表示できます。見やすくするため、それぞれの年で値が高い順に7ヵ国の国だけを表示しており、グラフ化している期間も限定しています。記録がある国だけで平均値などを計算すると、例えば2021年はデータの数は177となります。そうして、各国の全人口を平均すると1960年は85.7万人です。現在は一国当りの平均が425万人となっています。同様に中央値を計算すると1960年は14.8万人、現在は59.4万人になっています。

最後に、地域を選択するとそれぞれ各年のデータを棒グラフで表しています。上と同様、見やすくするため表示数を制限しています。地域で現在全人口が最大であるのは東アジアと太平洋地域の2.98億人です。1960年では4110万人となっていました。現在、次に大きいデータはヨーロッパと中央アジアの1.58億人となっています。そこでの古いデータとして1960年では5610万人でした。

これまでの傾向
全人口(65歳以上)の傾向では、高齢者の比率が増加し、高齢化社会が進展しています。これには、長寿命化、出生率の低下、医療技術の進歩が要因です。問題点として、高齢者の年金、医療、介護などの社会的支援への需要が増加し、財政的負担が増大します。また、高齢者の労働市場への参加が低いことから、労働力不足の懸念もあります。高齢者の孤独や社会的孤立も重要な問題です。これらの課題に対処するために、社会保障制度や健康ケアの改革が必要であり、高齢者のスキル活用や生活の質向上を促進する政策が求められています。高齢化に伴う変化への適切な対応が、持続可能な高齢社会の構築に不可欠です。
これからの予想
全人口(65歳以上)の展望では、高齢者の比率が今後も増加する見込みです。長寿命化と出生率の低下が主な要因で、高齢者の割合が急速に増えていきます。これに伴い、年金・医療・介護などの高齢者向け社会サービスへの需要が増大し、財政への圧力が高まります。また、高齢者の労働市場参加が重要視され、働く高齢者が増える可能性もあります。高齢者の生活の質向上や社会的孤立の防止が課題です。高齢者のスキルや経験を活用し、経済への貢献を促進する政策が求められます。高齢化社会への適切な対策が、経済、医療、社会保障、労働市場などの分野で重要です。
データ参照元
世界銀行から面積のデータをCSV, XML, EXCEL形式から選択してダウンロードすることがでます[1]。本記事はこのデータを使ってグラフを描画しています。ライセンスはCC BY 4.0で明記されています。世界銀行のデータは下記のように国連のデータなどを引用しています。
( 1 ) United Nations Population Division. World Population Prospects. ( 2 ) Census reports and other statistical publications from national statistical offices, ( 3 ) Eurostat: Demographic Statistics, ( 4 ) United Nations Statistical Division. Population and Vital Statistics Reprot ( various years ), ( 5 ) U.S. Census Bureau: International Database, and ( 6 ) Secretariat of the Pacific Community: Statistics and Demography Programme.[1]
人口の増加は、移民の結果であろうと、死亡よりも出生が多かったとしても、天然資源や社会インフラに影響を与える可能性があります。これは国の持続可能性に圧力をかける可能性があります。人口の大幅な増加は、農業生産のための土地の利用可能性に悪影響を及ぼし、食料、エネルギー、水、社会サービス、インフラストラクチャーの需要を悪化させます。一方で、出生数が死亡数よりも少なくなり、人々が国外に移動する結果である人口規模の減少は、サービスとインフラを維持するという政府の取り組みに影響を与える可能性があります。
統計局
各国の統計局には面積の公式値が公表されている場合がほとんどです。例として、G7の統計局の労働人口に関するデータのアクセス先を下記に列挙します。
引用
[1] The World Bank – Population ages 65 and above, total
ライセンス
CC BY 4.0
まとめ(最新データ)
全人口(2021)
世界:7.59億人, 低・中所得国(L&MICs):5.22億人, 中所得国(MICs):5億人, 高中所得国(UMICs):3.13億人, 東アジアと太平洋地域:2.98億人, OECD加盟国:2.43億人, 高所得国(HICs):2.35億人, 低中所得国(LMICs):1.87億人, 中国:1.86億人, ヨーロッパと中央アジア:1.58億人, 南アジア:1.21億人, インド:9580万人, EU:9410万人, ユーロ圏:7360万人, 北米:6250万人, ラテンアメリカとカリブ海:5890万人, アメリカ:5540万人, 紛争地域:4030万人, 開発途上国(LDC):3990万人, 日本:3750万人, サハラ以南のアフリカ:3610万人, 中東および北アフリカ:2590万人, ロシア:2240万人, アフリカ南東部:2230万人, 低所得国(LICs):2180万人, ブラジル:2060万人, アラブ世界:2040万人, 中央ヨーロッパおよびバルト諸国:1990万人, インドネシア:1860万人, ドイツ:1850万人, フランス:1450万人, イタリア:1400万人, アフリカ中西部:1380万人, イギリス:1270万人, タイ:1040万人, メキシコ:1040万人, バングラデシュ:987万人, パキスタン:977万人, スペイン:944万人, 韓国:862万人, ベトナム:854万人, ウクライナ:762万人, ポーランド:712万人, トルコ:711万人, カナダ:709万人, イラン:649万人, ナイジェリア:637万人, フィリピン:607万人, アルゼンチン:542万人, エジプト:522万人, コロンビア:450万人, オーストラリア:426万人, エチオピア:378万人, ルーマニア:362万人, ミャンマー:357万人, 南アフリカ:355万人, オランダ:350万人, 北朝鮮:295万人, コンゴ民主共和国:285万人, ペルー:281万人, モロッコ:276万人, アルジェリア:274万人, Small states:262万人, チリ:248万人, スリランカ:248万人, マレーシア:244万人, ギリシャ:240万人, ベネズエラ:236万人, ポルトガル:233万人, ベルギー:226万人, チェコ:215万人, スウェーデン:210万人, ハンガリー:199万人, タンザニア:199万人, Other small states:187万人, ネパール:182万人, キューバ:177万人, オーストリア:175万人, ウズベキスタン:174万人, スイス:166万人, ベラルーシ:157万人, スーダン:157万人, ブルガリア:155万人, カザフスタン:152万人, ケニア:151万人, イラク:149万人, 香港:146万人, セルビア:142万人, エクアドル:137万人, フィンランド:127万人, デンマーク:119万人, ガーナ:115万人, イスラエル:112万人, チュニジア:108万人, シリア:98.6万人, ノルウェー:97.9万人, アフガニスタン:96.5万人, マダガスカル:95.5万人, スロバキア:93.9万人, サウジアラビア:93.5万人, カンボジア:91.8万人, アンゴラ:89.6万人, イエメン:88.7万人, クロアチア:85.3万人, グアテマラ:83.9万人, モザンビーク:83.1万人, ニュージーランド:81.5万人, ドミニカ共和国:79.7万人, シンガポール:77.1万人, ウガンダ:77万人, アイルランド:74.7万人, カメルーン:73.5万人, プエルトリコ:73万人, アゼルバイジャン:68.1万人, コートジボワール:66.1万人, カリブ海の小国:62.8万人, ニジェール:61.1万人, ボスニア・ヘルツェゴビナ:59.4万人, ボリビア:59.4万人, リトアニア:57.7万人, ブルキナファソ:56.3万人, コスタリカ:54.3万人, ジョージア:54万人, レバノン:53.9万人, ジンバブエ:53.8万人, マラウイ:53.7万人, マリ:53.4万人, セネガル:53.3万人, ウルグアイ:53万人, エルサルバドル:51.5万人, ハイチ:51.4万人, アルバニア:45.7万人, ギニア:45.5万人, ソマリア:44.4万人, スロベニア:43.3万人, ホンジュラス:43.2万人, ルワンダ:42.4万人, パラグアイ:41.8万人, ヨルダン:41.6万人, ラトビア:40.8万人, ベナン:40万人, パナマ:37.3万人, モルドバ:35.6万人, アルメニア:35.6万人, ニカラグア:35.4万人, チャド:34.8万人, ザンビア:33.9万人, リビア:32.5万人, タジキスタン:32.5万人, ラオス:32.4万人, トルクメニスタン:31.2万人, ブルンジ:31.1万人, パプアニューギニア:30.9万人, 南スーダン:30.6万人, 北マケドニア:30.5万人, キルギス:29.4万人, エストニア:27.2万人, トーゴ:26.8万人, シエラレオネ:26.5万人, ジャマイカ:20.5万人, クウェート:19万人, キプロス:18.1万人, コソボ:17.8万人, リベリア:17.4万人, ヨルダン西岸地区とガザ地区:17.2万人, トリニダード・トバゴ:17万人, アラブ首長国連邦:16.5万人, コンゴ:15.7万人, モーリシャス:15.6万人, モーリタニア:15.1万人, モンゴル:14.8万人, エリトリア:14.6万人, 中央アフリカ共和国:13.7万人, オマーン:12.7万人, 太平洋諸島の小国:12.3万人, ナミビア:10.2万人, モンテネグロ:10.1万人, マルタ:9.79万人, レソト:9.6万人, ルクセンブルグ:9.44万人, ボツワナ:9.3万人, ガボン:9.13万人, マカオ:8.46万人, 東ティモール:6.99万人, ガンビア:6.44万人, ギニアビサウ:5.8万人, アイスランド:5.57万人, フィジー:5.29万人, 赤道ギニア:5.15万人, バーレーン:5.11万人, ジブチ:4.97万人, ガイアナ:4.96万人, ブータン:4.78万人, エスワティニ:4.77万人, スリナム:4.46万人, バルバドス:4.42万人, カタール:3.76万人, コモロ:3.54万人, バハマ:3.5万人, カーボベルデ:3.2万人, ニューカレドニア:2.94万人, フランス領ポリネシア:2.93万人, チャンネル諸島:2.81万人, ブルネイ:2.59万人, ソロモン諸島:2.45万人, モルディブ:2.37万人, キュラソー:2.23万人, ベリーズ:1.99万人, グアム:1.96万人, マン島:1.86万人, アルバ:1.66万人, セントルシア:1.64万人, モナコ:1.32万人, バミューダ:1.26万人, グレナダ:1.23万人, バヌアツ:1.19万人, アンドラ:1.15万人, セントビンセント・グレナディーン:1.13万人, サモア:1.12万人, アンティグアバーブーダ:9510人, フェロー諸島:9470人, サントメ・プリンシペ:8390人, セーシェル:7840人, リヒテンシュタイン:7370人, サンマリノ:6770人, ドミニカ国:6750人, ジブラルタル:6680人, ミクロネシア:6660人, トンガ:6580人, グリーンランド:5360人, ケイマン諸島:5340人, 北マリアナ諸島:4850人, キリバス:4830人, セントクリストファー・ネイビス:4600人, タークス・カイコス諸島:4580人, アメリカ領サモア:3090人, 英領バージン諸島:2950人, マーシャル諸島:1800人, パラオ:1720人, ツバル:697人, ナウル:286人
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