[2023]経営耕地面積規模別面積のデータ一覧とグラフ(年間)

経営耕地面積規模別面積とは、農業などの分野において、耕地（農地）の面積を経営体の規模別に分類し、各規模別の耕地面積の合計を示すものです。これによって、農業経営の規模や土地利用の特徴を把握することができます。 例えば、次のような分類が考えられます： 小規模経営体の面積：数ヘクタールから十数ヘクタール程度の耕地の総面積。 中規模経営体の面積：十数ヘクタールから数十ヘクタール程度の耕地の総面積。 大規模経営体の面積：数十ヘクタール以上の広大な耕地の総面積。 このように、経営耕地面積規模別面積は、農業経営者の規模に応じて耕地面積を集計した情報です。農業の土地利用の特性や生産構造を把握する際に重要であり、農業政策の策定や農地の適切な利用に関する意思決定に活用されます。

データ総合

グラフ

プレビューで地域別1を選択すると合計に対して地域別のデータが2005年から2015年まで全データを散布図で表示できます。地域別で現在、合計が最大となっているのは北海道の15万haとなっています。最も古い2005年では10.6万haとなっていました。最新の伸び率を計算すると18.1%程となります。次に2015年で大きいのは東北の11.7万haです。この地域で2005年では4.31万haとなっていました。最新の伸び率を計算すると14.6%となります。逆に2015年で最も少ないのは沖縄の1990haです。2005年では1480haとなっていました。最新の伸び率は26.6%と計算されます。（数値はすべて有効数字3桁、伸び率は5年単位）

同様に、地域別2を選択すると地域別のデータが2005年から2015年まで全データを散布図で表しています。地域別2で現在2015年の0.3ha未満は最大が東海の11haです。東海は2005年のデータは9haでした。現在の伸び率を計算すると-21.4%となります。2015年で次に大きいのは関東・東山の10haです。この地域で2005年では6haとなっていました。最新の伸び率を計算すると25%となります。逆に2015年で最も少ないのは北海道の2haとなります。2005年では2haとなっていました。ここで最新の伸び率は100%となります。

次に、都道府県別1を選択すると都道府県別のデータを散布図で表しています。2015年で合計が最大となるのは北海道の15万haです。北海道は2005年のデータは10.6万haでした。現在の伸び率を計算すると18.1%となります。逆に最小となるのは東京の170haです。東京は2005年のデータは121haでした。同じように伸び率を計算すると15.7%となります。記録がある都道府県だけで平均値を計算すると、2005年は5170haでした。現在の平均は1.14万haとなっています。

最後に、都道府県別2を選択すると都道府県別のデータを散布図で表しています。2015年の0.3ha未満は最大が長野の8haです。長野は2005年のデータは5haでした。現在の伸び率は14.3%となります。逆に最小となるのは大分の1haです。大分は2005年のデータは1haでした。同じように伸び率を計算すると0%となります。上と同様、都道府県の平均値を計算すると、2005年は1.53haでした。現在の平均は1.98haとなっています。

経営耕地面積規模別面積にあるデータ項目は全部で26個あります。具体的には合計, 0.3ha未満, 0.3〜0.5, 0.5〜1.0, 1.0〜1.5, 1.5〜2.0, 2.0〜2.5, 2.5〜3.0, 3.0〜4.0, 4.0〜5.0, 5.0〜7.0, 7.0〜10.0, 10.0〜15.0, 15.0〜20.0, 20.0〜25.0, 25.0〜30.0, 30.0〜40.0, 40.0〜50.0, 50.0〜100.0, 100.0ha以上, 2.0〜3.0, 3.0〜5.0, 5.0〜10.0, 10.0〜20.0, 20.0〜30.0, 30.0〜50.0に分けてます。上にないデータを選択するためには、目次の下にある本文の横のグラフをクリックし、グラフ設定のメニューであるデータを選択すると取得することができます。分類や期間を選択し、データを選択してインポートボタンを押すとダウンロードできます。そうすると、下のデータ設定に選択したデータが追加されグラフも更新されます。

これまでの傾向

大規模農地は増加し、生産効率は向上していますが、土地の集中化が進み、農地の所有権の不均衡が問題です。小規模農地は減少傾向にあり、分納や小作農が増え、生産効率が低下しています。中規模農地も減少しており、経営の多様性が不足しています。これにより、農業の持続性や地域経済への影響が懸念されています。土地政策の見直しや農地の有効活用、若手農業者の支援が必要です。また、農業経営の多様性を保ちつつ、持続可能な農業体制の構築が求められています。

これからの予想

経営耕地面積規模別面積の展望では、多様性と持続可能性が重要です。大規模農地は技術革新により高効率化が進みつつ、土地の分散化が求められます。小規模農地は地域資源や特産品に注力し、地産地消が増加。中規模農地は効率と地域への貢献のバランスを取ります。若手農業者の育成と支援が不可欠で、環境への配慮と資源効率の向上が重要です。地球規模での食料供給に影響を与え、持続可能な農業システムの構築が期待されます。

データ参照元

データはすべて農林水産省が推計した結果を使用しています。毎年、推計結果が農林水産省のホームページと政府統計の総合窓口で公開されています。元となっているデータはすべて政府統計の総合窓口からエクセル形式でダウンロードしました[1]。提供統計名は農林業センサス累年統計であり、分類は農林業センサス累年統計－農業編－（明治37年～令和２年）となっています。最も古いデータは明治37年となってはいますが、データの種目ごとに取得開始年は大きく異なっています。

農林業センサスとは農林水産省が実施している調査であり、農林業・農山村の現状と変化を的確に捉え、きめ細かな農林行政を推進することを目的としています。調査は5年ごとに行い、農林業を営んでいるすべての農家、林家や法人を対象としています[2]。項目は多岐に渡り、農家数、耕作面積から作物別収穫面積など一般的に想像しやすい指標が多く含まれています。ただし、作物の種別や農家の専業の区別、耕作地の状態などそれぞれ細かく分かれたデータが都道府県別に分かれているので全体としてかなりの種目に分かれます。一方、年が進むごとに種目が増える傾向にあり、また、年ごとに対象が微妙に違う場合もあり注意が必要となります。

データの読み取りはすべてプログラムにより自動で読み取っています。しかし、フォーマットがファイルごとに多少異なっており、種目分けや分類の読み取りが容易ではありません。また、表記揺れが多く、計と合計など同じ意味合いの語句が同一ファイル内で複数あり、個別の特殊条件などでまとめています。さらに、データの取得年ごとに対象が微妙に異なる場合など、同一データにまとめることに悩む項目も多々あります。修正できるデータは見つけ次第、順次更新する予定とします。

引用

[1] 政府統計の総合窓口 – 農林業センサス 農林業センサス累年統計
[2] 農林水産省 – 農林業センサス

ライセンス

CC BY 4.0

まとめ(最新データ)

合計(2015)

全国:53.4万ha, 北海道:15万ha, 東北:11.7万ha, 北陸:6.61万ha, 岩手:3.38万ha, 宮城:2.68万ha, 東海:2.64万ha, 新潟:2.32万ha, 近畿:2.2万ha, 富山:2.19万ha, 佐賀:2.04万ha, 秋田:1.85万ha, 中国:1.73万ha, 福岡:1.67万ha, 山形:1.62万ha, 青森:1.59万ha, 九州:1.33万ha, 熊本:1.31万ha, 福井:1.26万ha, 関東・東山:1.25万ha, 滋賀:1.18万ha, 長野:1.11万ha, 岐阜:1.01万ha, 鹿児島:9240ha, 茨城:9020ha, 石川:8560ha, 栃木:8080ha, 広島:7160ha, 兵庫:7070ha, 四国:7030ha, 三重:7030ha, 山口:6340ha, 愛知:6250ha, 島根:6060ha, 福島:5900ha, 群馬:5520ha, 千葉:5280ha, 埼玉:5090ha, 大分:4940ha, 鳥取:4040ha, 宮崎:4030ha, 岡山:3760ha, 香川:3590ha, 静岡:2960ha, 長崎:2430ha, 京都:2070ha, 沖縄:1990ha, 愛媛:1910ha, 山梨:1440ha, 高知:861ha, 徳島:678ha, 奈良:583ha, 神奈川:258ha, 和歌山:234ha, 大阪:191ha, 東京:170ha

0.3ha未満(2015)

全国:88ha, 東海:11ha, 関東・東山:10ha, 東北:8ha, 近畿:8ha, 長野:8ha, 中国:7ha, 九州:7ha, 四国:6ha, 北陸:5ha, 静岡:5ha, 鹿児島:5ha, 沖縄:3ha, 神奈川:3ha, 岐阜:3ha, 愛知:3ha, 京都:3ha, 岡山:3ha, 広島:3ha, 宮崎:3ha, 北海道:2ha, 岩手:2ha, 宮城:2ha, 群馬:2ha, 埼玉:2ha, 千葉:2ha, 新潟:2ha, 山梨:2ha, 滋賀:2ha, 兵庫:2ha, 徳島:2ha, 愛媛:2ha, 長崎:2ha, 青森:1ha, 秋田:1ha, 福島:1ha, 茨城:1ha, 栃木:1ha, 東京:1ha, 富山:1ha, 石川:1ha, 福井:1ha, 三重:1ha, 大阪:1ha, 奈良:1ha, 和歌山:1ha, 鳥取:1ha, 島根:1ha, 山口:1ha, 香川:1ha, 高知:1ha, 福岡:1ha, 佐賀:1ha, 熊本:1ha, 大分:1ha

100.0ha以上(2015)

全国:18.4万ha, 北海道:11.1万ha, 東北:3.26万ha, 岩手:1.43万ha, 東海:6860ha, 青森:6610ha, 北陸:5360ha, 山形:4720ha, 宮城:4630ha, 福岡:4480ha, 佐賀:4000ha, 熊本:3430ha, 関東・東山:3260ha, 長野:2920ha, 岐阜:2590ha, 愛知:2190ha, 秋田:2180ha, 富山:2000ha, 九州:1850ha, 新潟:1800ha, 中国:1630ha, 三重:1580ha, 近畿:1560ha, 茨城:1560ha, 埼玉:1370ha, 栃木:1300ha, 滋賀:1280ha, 鳥取:1160ha, 福井:1120ha, 鹿児島:1060ha, 四国:996ha, 岡山:921ha, 宮崎:786ha, 香川:754ha, 山口:606ha, 群馬:587ha, 静岡:518ha, 島根:461ha, 石川:453ha, 山梨:342ha, 千葉:285ha, 兵庫:276ha, 神奈川:240ha, 大分:216ha, 福島:211ha, 長崎:176ha, 高知:142ha, 沖縄:110ha, 広島:103ha, 愛媛:100ha

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