[2023]対外債務残高(国民総所得比,世界各国)のデータ一覧とグラフ(年間)

対外債務残高（国民総所得比）とは、ある国の対外債務（他国や国際機関からの借金）を、その国の国民総所得（経済全体の収入）に対してどれだけ占めるかを示す比率です。この比率は国の経済的な健全さを評価する際に用いられ、高い比率は対外債務が国の経済力に対して大きな負担をかける可能性を示し、経済の安定性に影響を与えることがあります。低い比率は、国が債務を返済するための余裕があることを示唆し、経済的な安定感を示すことがあります。

データ総合

グラフ

同様に、G20を選択すると各国のデータが1970年から2021年まで全データを散布図で表せます。G20で現在2021年の対外債務残高は最大がトルコの54.3%です。トルコは1970年のデータは-12.6%でした。現在の伸び率を計算すると-12.6%となります。一方、G20全体で1970年の平均は20.4%でしたが、現在は37%となっています。各年の平均の伸び率を計算すると、1970年の翌年は14.8%ですが、現在は-14.4%と計算されます。

次に、世界各国を選択すると各国のデータを各年ごとに棒グラフで表示できます。見やすくするため、それぞれの年で値が高い順に7ヵ国の国だけを表示し、また、グラフ化の期間も限定しています。記録がある国だけで平均値などを計算すると、例えば2021年はデータの数は111となっています。そうして、各国の対外債務残高を平均すると1970年は22.4%でした。現在は一国当りの平均が63.6%となっています。同様に中央値を計算すると1970年は18.3%、現在は53%になっています。また、各年の平均の伸び率を計算すると、1970年の次は9.27%でしたが、現在は-1.69%になっています。

最後に、地域を選択するとそれぞれのデータの各年を棒グラフで表現できます。上と同様、見やすくするため表示数を制限しています。地域で現在対外債務残高が最大であるのは南アジアの22.5%です。1970年では14.9%となっていました。各年の伸び率を計算すると、1970年の次の年は3.62%でしたが、現在は-6.27%に変化しています。現在、次に大きいデータは南アジアの22.5%となっています。そこでの古いデータとして1970年では14.9%であった。同じように各年の伸び率を計算すると、1970の次の年は3.62%でしたが、現在は-6.27%となっています。

これまでの傾向

対外債務残高（国民総所得比）の傾向と問題点は次の通りです。過去数十年にわたり、多くの国が対外債務残高を増加させ、国民総所得に対する比率が上昇しています。これは、経済成長、インフラ投資、外国からの資金調達によるものです。しかし、問題点として、高い対外債務比率が持続不可能な場合、債務返済に関するリスクが高まります。外貨建て債務の為替リスクや金利の上昇に対する脆弱性も顕在化しており、経済安定性に懸念を抱かせています。また、国際的な信用格付けや市場の変動が対外債務に大きな影響を及ぼすことがあり、金融市場へのアクセス制限につながる可能性もあります。持続可能な対外債務管理と透明性が今後ますます重要です。

これからの予想

新型コロナパンデミックにより多くの国が債務を増やし、国民総所得比率が高まっています。今後、経済成長の回復に伴い、債務比率の安定化や削減が目指されるでしょう。しかし、金利上昇や経済の外部ショックに対する脆弱性が続く可能性があり、債務管理が重要です。また、持続可能な開発目標（SDGs）へのコミットメントが高まり、緑の債務や持続可能なプロジェクトへの資金調達が増加するでしょう。国際的な協力と透明性の向上が求められ、債務の返済能力と財政安定性の確保が重要です。

データ参照元

世界銀行から各国の人口のデータをCSV, XML, EXCEL形式から選択して世界の全データが一度にダウンロードできます[1]。この記事のはこのサイトのデータを基にグラフや表を描画しています。ライセンスはCC BY 4.0で比較的自由に利用できます。データの参考元は以下のように世界銀行のデータを参照しています。

World Bank, International Debt Statistics. [1]

　債務返済総額は、長期債務に対して通貨、商品、サービスで実際に支払われた元本返済額と利息、短期債務に対して支払った利息、IMFへの返済額（買い戻しと手数料）の合計です。データは現在の米ドルで表示されます。

引用

[1] The World Bank – External debt stocks (% of GNI)

ライセンス

CC BY 4.0

まとめ(最新データ)

対外債務残高(2021)

モザンビーク:399%, レバノン:382%, モンゴル:261%, モンテネグロ:178%, ブータン:140%, ジャマイカ:134%, ジョージア:125%, ザンビア:125%, キルギス:116%, ニカラグア:109%, モーリシャス:109%, カーボベルデ:109%, セネガル:107%, アルメニア:103%, アンゴラ:101%, ジブチ:97.8%, ラオス:97.2%, カザフスタン:95.9%, ヨルダン:93%, チュニジア:91.4%, モルディブ:86.9%, ベリーズ:85.1%, ルワンダ:83%, 北マケドニア:82.1%, カンボジア:78.5%, エルサルバドル:74.4%, コンゴ:70.5%, ウクライナ:69.6%, ドミニカ国:69.1%, スリランカ:68.7%, スーダン:68.1%, グレナダ:67.9%, セルビア:67.9%, ギニアビサウ:67.8%, ソマリア:66.7%, タジキスタン:66.7%, モルドバ:66.1%, パプアニューギニア:65.5%, レソト:64%, ベラルーシ:63.5%, アルバニア:61.6%, シエラレオネ:60.5%, セントビンセント・グレナディーン:59.5%, モーリタニア:59.2%, ボスニア・ヘルツェゴビナ:58.1%, ブルガリア:57.6%, サモア:57.4%, コスタリカ:56.4%, リベリア:56.4%, コロンビア:56.2%, ウズベキスタン:56.2%, パラグアイ:56.2%, エクアドル:55.8%, サントメ・プリンシペ:55.5%, ブルキナファソ:55.1%, トルコ:54.3%, ジンバブエ:53.8%, ガンビア:53%, エリトリア:51.5%, 低所得国(LICs):51.5%, セントルシア:51.2%, アルゼンチン:51.2%, バヌアツ:50.6%, モロッコ:50.1%, ドミニカ共和国:48.9%, ウガンダ:48.4%, メキシコ:48.1%, ガーナ:47.9%, フィジー:46.6%, ガボン:45.3%, ホンジュラス:45.3%, コートジボワール:44%, タイ:43.3%, ペルー:42.3%, タンザニア:42.2%, 中央アフリカ共和国:41.5%, 南アフリカ:41.3%, トーゴ:41.2%, ボリビア:40.6%, ベトナム:39.3%, ベナン:39%, ブラジル:39%, パキスタン:38.2%, ケニア:38%, イエメン:37.9%, マダガスカル:37.4%, トンガ:36.8%, エジプト:36.6%, コソボ:36.4%, インドネシア:36.1%, カメルーン:36.1%, マリ:34.8%, チャド:34.6%, ギニア:33.7%, ブルンジ:33.3%, ニジェール:32.9%, グアテマラ:32%, 低中所得国(LMICs):31%, ソロモン諸島:29.2%, ロシア:27.8%, アゼルバイジャン:27.5%, エチオピア:27.2%, ガイアナ:26.7%, 低・中所得国(L&MICs):26.5%, 中所得国(MICs):26.2%, フィリピン:26.1%, マラウイ:25.7%, コモロ:25.6%, エスワティニ:25.4%, 高中所得国(UMICs):24.6%, ネパール:24.3%, 南アジア:22.5%, シリア:22.2%, ミャンマー:22%, バングラデシュ:20.9%, コンゴ民主共和国:19.8%, インド:19.7%, ナイジェリア:18%, 中国:15.4%, アフガニスタン:15%, トルクメニスタン:15%, ハイチ:12.5%, イラク:12.3%, ボツワナ:11.9%, 東ティモール:11.8%, アルジェリア:4.51%, イラン:2.36%

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